【埼玉工業団地88か所めぐり】第3回：東松山工業団地

弊社東京支店では、埼玉県の事業用不動産（工場・倉庫・ロードサイド店舗など）の取引実績が近年数多くあります。何かとご縁のある「埼玉県」に88か所ある“工業団地”にスポットを当て、シリーズでご紹介しています。今回はその第3回目として、東松山工業団地についてのレポートをお届けします。

全国からみた埼玉県の経済的特徴・魅力については第1回目の記事をご覧ください。

【第3回】
～帝都防衛拠点の1つ、旧陸軍「松山飛行場」跡地に開発された東松山工業団地～

東松山工業団地は1974年（昭和49年）、帝都防衛拠点の1つ、「松山飛行場」別名唐子飛行場の跡地に整備・開発されました（現在の東松山市・滑川町）。上場企業を中心に97企業が立地する工業地区であり、世界的な電動工具メーカー、大手食品関連企業、日本の医療を支える関東甲信越ブロックの血液センターなど、多種多様な産業を有する工業団地です。

近年、東松山市は「住みたい、働きたい、訪れたい元気と希望に出会えるまち」をスローガンにまちづくりをすすめており、2022年の「住みよさランキング」では県内第1位となり、人気の住宅地としても評価されています。なお、隣接する滑川町でも、子育て支援政策により、2020年の国勢調査では、人口増加率で県内第1位と2000年以降、一貫して高い増加率を維持しています。
※「住みよさランキング」とは、東洋経済新報社が全国792市と東京特別区20区（千代田区・中央区・港区を除く）の合計812市区を対象に、各自治体の都市力を表したランキングです。

交通は東京都を起点として、海運全盛期の1874年（明治7年）当時、大阪と北海道を結ぶ経済動脈「北前船」の拠点として、道府県最多人口を誇った新潟県を終点とした高速道路、関越自動車道東松山ICから至近であり、国道17号線へのアクセスも可能です。また、工業団地としては珍しく最寄駅（東武東上線森林公園駅）から徒歩圏に位置します。なお、駅名の由来でもある「国営武蔵丘陵森林公園」は、東松山工業団地の整備・開発と同じく、1974年（昭和49年）に明治百年記念事業の一環として、304ha（東京ドーム約65個分）の広大な丘陵地に整備された、全国初の国営公園です。公園は雑木林を中心に、池沼・湿地・草地など多様な環境を有しており、貴重な動植物が生育・生息する場所として、四季折々の風景や木々・草花をお楽しみいただけます。また、約1,000㎡のエアートランポリンやアスレチックコースなど、家族で体を思いっきり動かして遊べる遊具なども設置されています。首都圏において自然を身近に感じ、親しまれる憩いの場として、年間を通じ家族連れで賑わっています。

《基本データ》
名称：東松山工業団地
所在：埼玉県東松山市・滑川町
交通（電車）：東武東上線「森林公園」駅徒歩約13分（工業団地入口まで約1㎞）
交通（車）：関越自動車道東松山ICから約2㎞
面積：工業団地面積：73.6ha、工業用地面積：52.7ha（現在の立地企業数97社）

◆国営武蔵丘陵森林公園HP
https://www.shinrinkoen.jp/

◆関連ブログ記事
【不動産売却】埼玉県東松山市に所有する工場を譲渡しました
https://taiko-net.co.jp/archives/higashimatsuyama

（東京支店）

|東松山工業団地内①